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【映画感想】『風立ちぬ』観てきました。

公開から二ヶ月たって、やっとこさ『風たちぬ』観てきました。

連休明けの田舎の小さな映画館ということもあり観客は自分の他は5、6人という、静かなシーンだとドリンクを「ぐびっ」と飲み込む音も気になっちゃう、ある種の緊張を強いられる鑑賞となったわけですが、とりあえずの感想。
(以下ネタバレ含みます)


















…わからん!

やばい。やばいよ俺。頭悪いのか。映画界去り際のハヤオが「フン(鼻笑)(タバコプカー)」て言ってる。脳内で。ムカー。
下調べしてから観ても全然問題無かった。ていうか、下調べしてから観るべきだわ、この映画。
いろんな詳しい解説や零戦の歴史関連、ミックス原作となった堀辰雄の小説などなど、ざっとネットで見回すだけでも「あー、そうなの?」とやっと半分くらい納得。
それから観ても全然遅くないよ。

単純に観てて、テレビ特番でもやってたけど、今回人物の動きがえらく細かい(動画枚数とかじゃなく)印象を受けたかな。
たとえば奈緒子が二郎のシャツをたたむ、背広をかけるしぐさ。
ジブリ過去作ではなんというか『力技』でもって、「服をたたむときは!」「元気よく!」「バッとやってこう!」「そしてこう!」「はい押し入れにバッサーー!」「誰がそれを縫うんだい!」みたいな感じで済んでたのが、本作ではとにかく「しんなり」してるというか「艶」があるんですわ。
それが物語に与える印象は大きかったなと思いました。はい。
むしろ奈緒子喀血の電報を受けた時の二郎の大慌てで支度する、書類でずっこける、書類わさわさバッサー等の正反対の描写でやっと「ああ、宮崎アニメっぽい」と思ったくらいに。

巷で言われてたタバコ問題に関しては、あんなん「問題」でもなんでもない。
病床でタバコ、というのもあれは二人の関係を表す重要なシーンだったし。
騒ぐ連中はただのヒステリーなのでスルー。

恋愛要素…邪魔だなーと正直思ってました。
それよりもっと戦争描写して欲しいとか。
自分が恋愛映画があまり好きじゃないってのもあったかもわからんですが。
天才の零戦開発秘話とか、そっちを期待しちゃってた自分がいましたからね。
でも軸になってるのは「戦争」「零戦開発」じゃなくて、「奈緒子」「飛行機」という「二郎が美しいと思うもの」なんですよねこれ。「飛行機」の話はいっぱいあったけど、「零戦開発」なんて、ちょろっとしか無かったもん。
震災と不況で困難な時代だったり、戦争の不穏な空気だったりは、同僚のライバル、謎の外国人を通して背景として物語を包んでるだけ。戦争に関してはほんのちょっと、妄想でしか戦闘シーンは出てきませんしね。
そんなどことなく不穏で淀んでる時代に自分が美しいと思える、ポツンと灯る二つのものだけに向かって邁進していくという二郎の実直さ。「あ、これ…二郎が主人公の青春恋愛映画だわ」とこれ書いてる最中に気付きました。遅いわ。

ただ、そんな恋愛鈍感な自分でも、ラストの「紅の豚」で出た飛行機の墓場のようなものに零戦も加わっていく、という夢の中のシーン。
実直に「美しいもの」を追い求めただけの二郎。
その美しい「飛行機」も「奈緒子」も「ひとりも帰ってきませんでした。」でちょっとだけ目頭と鼻奥ツーンとなりました。
ちょっとだけね。

もっかい観ておきたいけど、あとはソフト化を待ちますかね。

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光陰矢の如し。
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イシダコウ(石田 公)
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